文字を挿入する (チュートリアル)¶
マクロを使って文字を挿入するには、 Text プロパティ を利用します。チュートリアルで保存されたファイルを次のように書き換えてみます。 2行目に追加された NewLine メソッド は、カーソル位置に改行コードを挿入するというものです。また、3行目には、文字列の最初にタブ文字を挿入しています。タブ文字は、JavaScript
では、"\t" で表現することができ、VBScript では Chr(9) と表記することができます。Chr(9) の代わりに vbTab
という定数を利用することもできます。
以下に、両者のスクリプト言語で利用できる主な定数 (表記) の一覧を説明します。 \b \u0008 バックスペース。 \t \u0009 水平タブ。 \n \u000a 改行。 \f \u000c フォームフィード。 \r \u000d 復帰。 \" \u0022 2 重引用符 \' \u0027 1 重引用符 \\ \u005c バックスラッシュ \xXX 2 桁の 16 進数で表記された Latin-1 文字 \uXXXX 4 桁の 16 進数で表記された Unicode 文字 vbCr Chr(13) 復帰。 vbCrLf Chr(13) & Chr(10) 復帰改行。 vbFormFeed Chr(12) フォーム フィード。 vbLf Chr(10) 改行。 vbNewLine Chr(13) & Chr(10) または Chr(10) プラットフォーム固有の改行コード。Windowsでは vbCrLfと同じです。 vbTab Chr(9) 水平タブ vbVerticalTab Chr(11) 垂直タブ 復帰改行を表す文字には、\r (CR) と \n (LF)
が存在し、これらは厳密に区別する必要があります。例えば、document.selection.Text = "\n"; とすると、改行文字 (LF)
だけが挿入され復帰文字 (CR) が挿入されないため、Windows の通常のファイルの改行コードと異なります。EmEditor
で改行キーを押したときは、その行で使用されている復帰改行 (CR のみ、LF のみ、または CR+LF) を利用して挿入しています。EmEditor
の改行を押す場合と同じ操作を行いたい場合は、 NewLine メソッド または
writeln メソッド を利用することを推奨します。¶
[JavaScript]¶
document.selection.Text = "EmEditor supports macros.";
document.selection.NewLine();
document.selection.Text = "\tEmEditor is a text editor.";
[VBScript]¶
document.selection.Text = "EmEditor supports macros."
document.selection.NewLine
document.selection.Text = Chr(9) & "EmEditor is a text editor."
[JavaScript]¶
参考: JScript \ 特殊文字 (Microsoft MSDN ライブラリ)¶
[VBScript]¶
参考: VBScript \ 文字列の定数 (Microsoft MSDN ライブラリ)¶
注意¶
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