コマンド ラインを指定するには

Windows の [スタート] メニューの [ファイル名を指定して実行] を選択したり、コマンド プロンプトから指定して、EmEditor を実行することができます。コマンド ラインは、次のように指定します。

構文

ファイルを開く

"File1" "File2" "File3" ... [/r] [/fh] [/nr] [/sp] [/l LineNumber] [/cl ColumnNumber] [/cp encoding] [/c "Config"] [/mf "MacroPath"]

新規作成

[/i] [/cd] [/sp] [/c "Config"] [/mf "MacroPath"]

新規作成して貼り付け

[/i] [/cd] [/sp] [/c "Config"] [/mf "MacroPath"]

新規作成して引用付き貼り付け

[/iq] [/i] [/cd] [/sp] [/c "Config"] [/mf "MacroPath"]

新規作成して引用と改行コード付き貼り付け

[/iqr] [/cd] [/sp] [/c "Config"] [/mf "MacroPath"]

トレイアイコンを新規作成

/ti

ファイルを印刷

"File" /p [/nr] [/sp] [/cp encoding]

2 個のファイルを比較

/cmp "File1" "File2"

エンコードの変換

"SrcFile" [/nr] [/sp] [/cp EncodingToOpen] [/c "Config"] /cps EncodingToSave /ss+ /sa "DestFile"

Unicode サイン (BOM) を付けて保存しない場合は、/ss+ の代わりに /ss- を指定します。

[ファイルから検索] ダイアログ ボックスを表示

/fd

[ファイルから置換] ダイアログ ボックスを表示

/rd

ファイルから検索

/fc "FindWhat" [/fr] [/fw] [/x] [/fn] [/fu "FilesToIgnore"] [/cp encoding] "path"

このコマンドは、EmEditor で [ファイルから検索] ダイアログ ボックスで [検索] を選択した直後に内部で呼ばれます。大文字と小文字を区別しない場合は、/fc の代わりに /fi を使用します。

ファイルから置換

/fc "FindWhat" [/fr] [/fw] [/x] [/ko] [/fu "FilesToIgnore"] [/cp encoding] "path" /rw "ReplaceWith" [/bk "BackupFolder"]

このコマンドは、EmEditor で [ファイルから置換] ダイアログ ボックスで [すべて置換] を選択した直後に内部で呼ばれます。大文字と小文字を区別しない場合は、/fc の代わりに /fi を使用します。/ko と /bk は同時に指定できません。

ファイルを開いて置換

"File" /rc "FindWhat" [/fw] [/x] [/cp encoding] /rw "ReplaceWith"

このコマンドは、EmEditor でファイルから置換の実行中に内部で呼ばれます。大文字と小文字を区別しない場合は、/rc の代わりに /ri を使用します。

ワークスペースを復元

/ws

このコマンドは、EmEditor で [ワークスペースを復元] コマンドを実行した際に内部で呼ばれます。

ワークスペースを保存

/wss

このコマンドは、EmEditor で [ワークスペースを保存] コマンドを実行した際に内部で呼ばれます。

テキスト ボックスの内容を取り込む

/eh

このコマンドは、[トレイ アイコンの設定] ダイアログ ボックスで指定されている [EmEditor でテキストを取り込むショートカット キー] が押された時に、トレイアイコンから呼ばれます。

ヘルプを表示

/?

各オプションの説明

/?

ヘルプを表示します。

/act

EmEditor が既に実行されている場合はそれをアクティブにし、実行されていない場合は実行します。

/bk "BackupFolder"

ファイルから置換時バックアップ用フォルダを指定します。

/c "Config"

設定を指定します。

/ca

すべての文書を閉じます。

/car

すべての文書を閉じ、[高速起動] のオプションを使用している場合、隠れて実行中のウィンドウも閉じます。

/cd

ファイルを開くダイアログ ボックスでカレント ディレクトリから開きます。

/cjl

Windows 7 以降で、ジャンプ リストをカスタマイズします。

/cl ColumnNumber

論理桁番号を指定します。負の数字は行末からの文字数を意味します。

/clw

ワークスペースを消去します。

/cmp

2 個のファイルを比較します。

/cp Encoding

開く時のエンコードの指定。 エンコード定数 で定義されているエンコードと、以下に示す値の組み合わせが指定できます。

131072Unicode サイン (BOM) を検出します。
262144UTF-8 を自動検出します。
524288HTML/XML の Charset を検出します。
1048576すべて自動検出します。

/cps Encoding

エンコードの変換で保存時のエンコードの指定。 エンコード定数 で定義されているエンコードが指定できます。

/csv "CSVName"

最初の CSV モードを指定し、CSV 検出を無効にします。 CSVName は CSV フォーマットの名前、またはインデックスの数字です。0 を指定すると、ノーマル モードが使用されます。

/di "Folder"

新規作成時、作業フォルダを指定します。EmEditor 内部で使用されます。

/eh

テキスト ボックスの内容を取り込みます。

/fc "FindWhat"

大文字と小文字を区別してファイルから検索します。

/fd

[ファイルから検索] ダイアログ ボックス を表示します。

/ff "FindWhat"

開いた文書から文字列を検索します。/mc または /x オプションと組み合わせて使用できます。

/fi "FindWhat"

大文字と小文字を区別しないでファイルから検索します。

/fh

検索した文字列を強調表示します。

/fhf

最後に検索した文字列を使ってフィルターを実行します。

/fn

ファイルから検索時ファイル名のみ取得します。

/fu "FilesToIgnore"

指定する名前のファイルまたはフォルダを無視します。

/fr

ファイルから検索時サブフォルダも検索します。

/fw

ファイルから検索時単語のみを検索します。

/hide

[高速起動] のオプションを使用している場合、隠れたウィンドウで実行します。

/i

起動後クリップボードから貼り付け

/ipi

プラグイン一覧を最新に更新し、プラグイン バーを表示します。プラグインのセットアップから実行します。

/iq

起動後クリップボードから引用付き貼り付け

/iqr

起動後クリップボードから引用と改行コード付き貼り付け

/ko

ファイルから置換で、変更したファイルを開いたままにします。

/l LineNumber

論理行番号を指定します。負の数字はファイルの最後からの行数を意味します。

/layout "Layout"

指定する名前のレイアウトを使用します。

/max limit

一致の数がこの数字に到達すると、ファイルの検索または置換を終了します。

/mc

/ff と共に使用して、大文字小文字を区別して検索します。

/mf

実行するマクロ ファイル名

/n

常に新規作成で開始します。

/ncp

指定したファイルが見つからない場合に「指定したファイルは存在しません。新規作成しますか?」メッセージの表示を抑制します。このオプションは、ワークスペースからファイルを復元する時には適用されません。

/ne

イベントで実行するマクロを無効にします。

/ng

常に新規グループ ウィンドウを作成します。

/nr

最近使ったファイルにファイル パスを追加しません。

/od

開くファイルを選択するために [ファイルを開く] ダイアログ ボックスを表示します。

/ol "licenseFilePath"

オフライン ライセンスを利用して製品登録を行います。licenseFilePath はライセンス ファイルのパスです。ライセンス情報は、デスクトップインストールの場合は HKEY_CURRENT_USER に書き込まれ、ポータブル版の場合は eeCommon.ini に書き込まれます。

/ola "licenseFilePath"

オフライン ライセンスを利用して製品登録を行います。licenseFilePath はライセンス ファイルのパスです。ライセンス情報は HKEY_LOCAL_MACHINE に書き込まれます。これには管理者権限が必要です。

/p

印刷

/pos left top right bottom

ウィンドウの表示位置を 4 つの整数で指定 (左、上、右、下)

/r

書き換え禁止

/rc "FindWhat"

大文字と小文字を区別してファイルを開いて置換

/rd

[ファイルから置換] ダイアログ ボックス を表示

/rh

HTML ファイルを書換禁止で開きます。内部で使用されます。

/ri "FindWhat"

大文字と小文字を区別しないでファイルを開いて置換

/rr

フォルダ内のファイルを再帰的に開きます。

/rw

置換後の文字列を指定

/sa "DestFile"

エンコード変換後の保存先ファイル名を指定します。

/sca

ファイルをすべて保存して閉じます。

/scrlf

エンコード変換後 CR+LF を使用してファイルを保存します。

/scr

エンコード変換後 CR のみを使用してファイルを保存します。

/slf

エンコード変換後 LF のみを使用してファイルを保存します。

/sp

他のEmEditorプロセスと異なるプロセスで実行します。EmEditorプロセスの実行中に編集中のファイルの更新を監視する他のアプリケーションとともに使用する場合に指定すると便利なことがあります。ただし、これを指定すると、タブの操作など一部の操作ができなくなり、サポートの対象外となります。

/ss+

保存時、Unicodeサイン (BOM) を付けます。

/ss-

保存時、Unicodeサイン (BOM) を付けません。

/ti

トレイアイコンを新規作成

/uob

ファイルから検索の結果を表示するために、アウトプット バーを使用します。

/x

正規表現を使用して検索、またはファイルから検索

/xnr

数値範囲表現を使用して検索、またはファイルから検索

/ws

ワークスペースを復元

/wsf "WorkspaceFile"

指定したワークスペースを復元

/wss

ワークスペースを保存

/rr *.htm

拡張子が htm のファイルを、サブ フォルダ内も含めてすべて開きます。

/p "filename"

filename を印刷します。

/r "filename"

filename を書き換え禁止で開きます。

/c "HTML" "filename"

filename を HTML の設定で開きます。

/l 123 "filename"

filename を開き、123 行目にジャンプして表示します。

/l -1 "filename"

filename を開き、最終行にジャンプして表示します。

/ff "what" /mc "filename"

filename を開き、what を大文字小文字を区別して検索します。

/fh

最後に検索した文字列を強調表示します。

/ti

トレイアイコンとして起動します。

/fi "ABC" "c:\Temp\*.txt"

c:\Temp のフォルダ上の拡張子が txt のファイルから ABC という文字列を大文字小文字を区別しないで検索します。

/fi "abc" /fr /fw /fn /fu "_*;*.bak" /cp 65536 "c:\test\*.htm;*.txt"

c:\test のフォルダ上の拡張子が htm または txt のファイルから "abc" という文字列を大文字小文字を区別しないで検索します。その時、サブフォルダも検索し、単語のみを検索し、ファイル名のみを取得し、"_*;*.bak" に一致するファイルは無視し、システム既定エンコードを使用します。

/fc "[a-e]" /fr /x /fu "_*;*.bak" /cp 65536 "c:\test\*.htm;*.txt"

c:\test のフォルダ上の拡張子が htm または txt のファイルから "[a-e]" という正規表現で、文字列を大文字小文字を区別して検索します。その時、サブフォルダも検索し、"_*;*.bak" に一致するファイルは無視し、システム既定エンコードを使用します。

"c:\test\utf16.txt" /cp 65537 /cps 65001 /ss- /sa "c:\test\utf8.txt" /scrlf

"c:\test\utf16.txt" という UTF-16LE のファイルを UTF-8 で Unicode サイン (BOM) 無しに変換し、"c:\test\utf8.txt" というファイル名で保存します。改行コードは CR+LF に変換します。

/layout "集中モード"

"集中モード" レウアウトを使用します。

ヒント

  • ファイルから検索する文字列は、/fc または /fi の直後に指定しなければなりません。

  • オプションを何も付けない場合は、指定したファイルを単に開きます。

  • /c を付けていない場合で、設定の中に関連付けられている拡張子が一致する場合は、その設定を使って開きます。

  • ファイル名の代わりにフォルダ名を指定すると、そのフォルダを既定として [開く] ダイアログ ボックスを表示します。

  • コマンド ラインの英数字は、大文字と小文字を区別します。例えば /r を /R と書いても認識しません。

  • コマンド ラインから検索するときは、常にエスケープ シーケンスを使用する設定になります。

  • / の代わりに - を使用することもできます。例えば、/sp の代わりに -sp を指定することができます。

  • Git の既定テキスト エディタとして EmEditor を指定する場合は、Git Bash で git config --global core.editor "emeditor.exe -sp" と入力しください。